海女の祖を祭る
海士潜女神社
あまかづきめじんじゃ/あまくぐりめじんじゃ

海士潜女神社(あまかづきめじんじゃ/あまくぐりめじんじゃ)

海士潜女神社~あまかづきめじんじゃ~あまくぐりめじんじゃとも呼ばれます。
主祭神 『潜女神(かづきめのかみ)』 ほか二十六柱 古くは鎧崎に鎮座し海女御前(あまごぜん)と呼ばれていました。明治二年海士潜女社(あまかづきめしゃ)と改められました。明治三十九年、劔宮社・白鬚大明神 八雲神社ほか十一社を合祀しました。明治四十年に神明社・熊野社ほか一社を合祀し、海士潜女(あまかづきめ/あまくぐりめ)神社と改称しました。 神明社以下の村内の神々をここに全て合祀して以来、国崎の氏神様と崇められ、その後、昭和九年に鎖崎より現在の宮の谷へ遷祀して今日におよんでいます。 潜女神(かづきめのかみ)を主祭神をとする神社は全国で一社だけで、地元の海女をはじめ、日本中のダイバーら海に関わる方々の信仰を集めています。

熨斗鰒(のしあわび)伊勢神宮 献上2000年の歴史

伝承によると、約二千年前、垂仁天皇の皇女倭姫命(やまとひめのみこと)が、皇大神宮御鎮座ののち神饌を求めて志摩の国を巡られていたとき、国崎の海女(伝説の海女 「お弁」)が差し出した鰒(あわび)をたいそう喜ばれ、国崎神戸(くざきかんべ)として御賛処(みにえどころ)とし、国崎に「湯貴潜女(ゆきのかづきめ)」を定められました。 国崎神戸と定められてから、毎年神宮の神饌として『熨斗鰒(のしあわび)』を奉納しています。~由緒書きより~
※日ごろ贈答品の印に使われる『熨斗(のし)』は熨斗鰒(のしあわび)を起源としています。

※『潜女神』は倭姫命(やまとひめのみこと)に鰒を献上した伝説の海女 「お弁」と同一の神様ともされています。

八雲琴

神事では、浦野亜子祢宜(ねぎ)が、 二本の絃を張った八雲琴(やくもごと)を奏でます。八雲琴の調べとともに、御神歌「潜女神」を歌われます。八雲琴の原型は、古事記にも記される「天の沼琴(あめのぬごと)」。大国主神(葦原色許男命)が、素戔嗚尊(すさのおのみこと)から授かった三種の神宝の一つです。
八雲琴は、中山琴主(なかやまことぬし)が日本の神に手向ける楽器は日本発祥の楽器であるべきと祈念し、絶えて久しかった天の沼琴を江戸後期に再興させたものです。

海士潜女神社には、八雲琴の守護神である級長津彦神(青風大神)が合祀されています。宴席・娯楽等に用いることを固く禁じており、主に神前で使われてきた由緒ある楽器です。竹を形どった桐材の胴に、同音の絹糸が二本張られており、厳かで、清々しい音色を奏でます。

お知らせ

熨斗鰒について

熨斗のルーツ:2000年の長きにわたり伊勢神宮に奉納されている熨斗鰒。日ごろ贈答品の印に使われる『熨斗(のし)』はこの熨斗あわびを起源としています~

海士潜女神社 大祭のご案内

■梼祭・祈年祭(大祭) 2月24日
■海士潜女神社例大祭 7月1日
■勤労感謝祭(新嘗祭) 11月23日

海上安全・潜水安全!木札のお守り

大漁満足・水難厄除 木札はこの地域の魔よけの印でもあるドーマン・セーマンが描かれ、海女だけでなくダイビングや水泳など、海と水に関するあらゆることのお守りとして大切にされてます